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省エネルギーについて

住宅から省エネルギー CO2削減のために求められる環境

ツーバイフォー住宅の断熱・気密対策

現在、最大の環境問題となっている京都議定書に定められた温室効果ガス(CO2)の削減を達成するには、住宅の省エネルギー化がテーマです。
そのため協会は「環境行動計画」を定め、その目標に向けて会員会社は積極的にツーバイフォー住宅の省エネルギー化を推進しています。

断熱材の性能を最大限に引き出せる構造体

ツーバイフォー住宅の外壁は、枠組材に構造用面材を貼った大壁構造のために、枠組材の間に空気層をつくります。
また、断熱材 はその空気層に充填するため施工も容易です。構造体自体を断熱化し易く、気密施工も容易なために建物自体がもともと優れた断熱性・気密性を兼ね備えています。

エネルギーの無駄遣いをしない家! それが パッシブソーラー建築デザイン

ケントミヤザキのお家は、人にも環境にもお財布にもやさしいみんなのエコハウスです。

平成3年 以来、取り組んでいたのは [ガマンしないでCO2削減マイナス6%!]
成23年 太陽光発電の採用により全ての光熱費を売電によって賄える省エネルギー住宅が実現しました。

夏は木陰のように、冬は日溜まりのように―。
『遮熱』 と 『蓄熱』  太陽と上手に付き合う為の工夫―。
目標は【自立循環型の住宅】

それがケントのパッシブソーラー住宅です。

❍パッシブソーラー住宅は完成したものが 運ばれてくるワケではありません。 大切なのはその土地の特性を見る事! 昔ながらの知恵を現代の技術で設計施工することが大切。

夏は自然風を取り込み太陽光を遮断して【暑】を避け、冬は太陽光をできるだけ取り込み大切な【暖】を逃がさないように。

私達は創業以来、昔から受け継がれてきた単純で最も効果的な手法を実現するため、設計者がその土地の特性を読むことから始めます。
東に山があるか、西日が強いか、近くに川があるか、地域性・方角・風の方向・隣家・敷地形状等、もちろん東京と宮崎では太陽の角度が違います。
しかもその実現の為にできるだけ『機械を設備を使わない』という厳しい条件を敢て付加するのが大きなポイント。
だから経験を積んだ設計者が一棟一棟検討・設計・デザインして昔ながらの知恵や自然素材が持つ力を 上手に活かす工夫や現代の技術をノウハウとして仕上げるのです。
家人の「何もしていないのに、暑い時には涼しく、寒い時には温かい不思議な家ですね。」
という感想が大正解。

その効果は、
『今年はまだ暖房入れてません』
『忘れてました、部屋では普通にTシャツで過ごしてました。』
『光熱費が3分の1になった』
と絶大。

つまり住んで からも エネルギーを使わない = 財布にやさしい究極のエコハウスなのです!(^^)!

夏の遮光と冬の採光。そして自然風のコントロール。基本的に特別な機械設備は使わない。
停電になっても機能が失わる事もなく建築後のメンテナンスが容易なことも大きな利点。

【夏でも 暑くない “小屋裏” を実現しちゃいました】

夏、二階に上がると階段の一段ごとに暑くなる。そんな経験はありませんか?
二階に熱がこもる事も原因ですが、それ以上に屋根や窓からの太陽光=輻射熱=赤外線という電磁波の侵入が原因なのです。
熱材では電磁波を遮ることができません。
そこで『遮熱』なのです。

【遮熱】とは【太陽光という電磁波】を遮る事なのです。

平成20年 国交省は、宮崎や沖縄などを温暖地域の中でも【蒸暑地域】と特別な呼称を設定し、この地域の暑さ対策は【遮熱】をもって対処することが有効であると認めてくれました。
今後その効果を目に見える数字で表せる研究も進めています。

小屋裏も涼しい家の実現―。

私達が考えた次世代型屋根遮熱工法は最小限の材料費で、太陽光を遮断しながらも通気を確保し快適な小屋裏空間をつくり出すことに成功しました。

加えて【風】をコントロールする!

自然の風を 設計者の意図通りに 通す事でクーラーによるエネルギーの消費を抑えます。
(住宅を高気密化する事で空気のコントロールを可能となるのです)
この仕様を標準化することで 敷地条件や小屋裏の利用によるコストダウンなどパッシブソーラー建築デザインの応用範囲を大きく広げることができます。

屋根面 材料表面温度 55.6℃
室内側 材料表面温度 30.8℃(マイナ
ス24.8℃)
室内 温度      26.1℃ 2010年6月11日午後1:00 晴天 宮崎市清水町建築中現場にて 室内側断熱材 未施工の状態で計測

すると
『今年の夏は結局クーラーは壊れたまま過ごしました』
というお声をいただけるのです。

僕達の目標は 『自立循環型住宅』

住む為に必要なエネルギーの1/3を占める冷暖房。
上記のような設計の工夫と丁寧な施工によって家人が忘れていても自然にエネルギーの消費量を半減することが可能となりました。

次は、家庭のエネルギー消費の1/3を占める『給湯』を半分に減らせないか。
その為には先ず、昔からある【太陽熱温水器】の採用を検討いただくのが最も効果的でコストも掛かりません。
宮崎だとお風呂の溜め湯を太陽熱に替えるだけでLPガス代が半額になったと聞きます。
最近は飲用にも使えるタイプもあるのでより効果的です。

そして、次に家庭の消費エネルギーの1/3を占める家電照明ついて【LEDなど低消費エネルギー電球】の採用などに加えて【省エネ家電の採用】により消費を1/2にする事ができます。
それらを整えた後、自家発電の方法として太陽・風・水力・等を利用出来ればトレードオフ上の『プラスエネルギーハウス』 の実現が見えてきます。

一年目を迎える大淀のK’s Residenceでは3.3Kwの太陽光発電を設置し、冷暖房費も含め光熱費を支出することなくエネルギーコストがプラスに転じる省エネルギーハウスを実現しました。

これから、夜間の電気を賄うエネファームなどの発電装置や蓄電池が実用化されれば目指す、『自立循環型住宅』の実現が高まります。

小さな一歩の積み重ね。
初めは 「お気に入りのデザインの中で快適に過ごしたい、家族の安全を守りたい。」からはじまった僕達の家づくりが住む人をより快適にしようとした結果、永続的森林材の使用で火事にも地震にも強く、雨漏りなく長期耐久性も考慮され、エネルギー消費も少ないので環境にも負担を与えにくい『環境共生型住宅』な住宅を造る事になりました。

宮崎の建築・図面屋の小さなこだわりが全国に先駆け実を結びます――。

平成22年6月

「省エネルギー住宅の系譜」

平成3年 創業

アメリカでの経験を活かしカナダR2000基準の住宅を研究。高気密高断熱性能によって温熱環境の解決をはかる、冬場の寒さ対策は解決。

平成5年

小屋裏の熱排気を促す手法を加え効果を確認。小屋裏に熱を集めることで1・2階の居住空間を快適に過ごす住宅を実現

平成9年

矢野取締役代表取締役に就任。社名変更資本独立
ヤノ自邸建築。兼ねてから考えていた温度センサー付き小屋裏換気扇を設置
1階・2階の温度差が少ない優れた温度環境住宅を実現するが、同時に屋根面直下室内側から肌で熱を感じる。
より多くの断熱材を施工するようになる。

平成12年

素焼瓦に小屋裏空間を大きくとり断熱材の性能を高め、内装材に珪藻土を採用し湿気をコントロールすることで夏クーラーを使わず過ごす住宅を実現(花山手K邸)

平成13年

ガルバニュウム鋼板屋根を外貼り断熱通気工法とし二階リビングを快適に過ごす住宅を完成(跡江O邸)、二重屋根となる為コスト高になることが問題

平成18年

アルミ箔を施した熱反射材を入手。小屋裏の温度上昇は輻射熱を止める事=遮熱でしか解決しない事を確信。
磁器瓦において施工し小屋裏内への輻射熱の浸入を防ぐ事を確認(花山手 SW邸)
しかし同時に実現の為の多くの問題点を発見。
瓦などに施工が限られる事(コスト高)
「金属屋根の輻射熱を止める事ができれば全ての屋根を涼しくできる」
最も大きな問題はアルミ箔が大変優れた熱反射性を持つと同時に、優れた熱伝道性を持つ事。
反射した熱を排出できなければ屋根構造材をのヒートブリッジ現象を起こすこと。
加えて冬場には室内暖房と外気温の差により逆転結露の原因となりえるという問題点。

それを解決する為に「小屋裏に完全な真空層を造る」か「熱を排気する通気層を設ける」か・・・。
現実的には反射熱を通気する方法しかない。が、屋根面に給気孔・排気孔を設置すると、台風時の横風を伴う雨水の侵入の可能性が高まる。
台風にも耐えられる屋根の通気層の施工は想像以上に難しく 試行錯誤。

平成19年

コンクリート壁の通気下地材料を屋根に転用=金属屋根の通気層確保のコスト削減と施工の安全性を確保
屋根下地に断熱材を直貼りすることで、冬の逆転結露に対応
当社の台風防風雨対策工法のラップ工法により軒天までの防湿防水シート貼り込みと寒冷地のつらら防止の屋根工法をヒントに台風時の暴風にも耐えられる 排熱の給気孔・排気孔の施工方法を考案。
熱反射通気屋根工法=サーマルーフとして確立。 以降全ての金属屋根に標準採用。施工実績蓄積中

平成20年

国交省は、宮崎や沖縄などを温暖地域の中でも【蒸暑地域】と特別な呼称を設定し、この地域の暑さ対策は【遮熱】をもって対処することが有効であると発表。

平成21年5月

熱反射通気屋根工法として特許出願

平成22年

太陽光発電3.2kw/h設置したオール電化住宅のK’s Residence、H23年 一年点検にてヒアリング。 毎月の売電が冷暖房・給湯・家庭電力を含めた電気の買電金額よりも上回ることをデーターにより確認。 普段の暖房器具は電気カーペットのみ使用。夏も小屋裏をご主人がパソコン室として普段使用し、「窓が開かないので扇風機を回しました。」との事。

平成24年1月

●阿波木ケ原T’s Residence(遮熱シート+Q値2.7+)5年点検時のヒアリングにて、「暖かくて南側の14畳のリビングでまだ暖房器具使ったこと無いです」とのこと。(独立型リビング)
●郡司分 S’sResidence(遮熱シート+長期優良仕様=省エネルギー性能等級4+パッシブ設計手法)確定申告時にヒアリング「今年の冬ですか?暖かいかどうか分らないのですが、暖房はホットカーペットだけ、普通に裸足にTシャツで過ごしてます。」
●清水2丁目自邸リビング(遮熱シート+長期優良住宅仕様=省エネルギー性能等級4)、今期の最低室内温度【16.3℃】今季の最低外気温【-4.3℃】室内リビングと外部バルコニーに設置したデジタルメモリー温度計で計測

機能についての考察

●変わる機能はスケルトンインフィルで考える
●機能的な生活動線は将来も変わらない機能
●環境に配慮する機能は設計手法で考える
●プラスエネルギー住宅の実現

【機能】は時代によって変化します。 時に流行のように設置されることもあり、要求が時代と共に変化しても対応できるように【構造躯体】と【用途・インテリア】それに伴う【機能性設備の設置】は別として考える設計が大切です。
そのような設計思想を【スケルトンインフィル】と呼びます。

ただし、環境問題を考えて行う【プラスエネルギーハウス】を実現するためには【機能】と【性能】が同時に有効に作用する必要があります。
【家庭で消費されるエネルギーの24%が「暖房」、2%が「冷房」です】(朝日新聞より)

ケントミヤザキが提案する【パッシブ設計手法】は特別な機械を使わずに建物自体の設計方法によって24%の消費量を半分にする事を目指しています。

宮崎の温熱環境は大変整っており、他県に比べ、初期投資が少なく【パッシブ設計手法】による住宅が手に入りやすいと言われます。
しかし実現するためには 気密性・断熱性・日射取得・換気計画・遮熱計画、などの基本設計からヒサシや窓の大きさ、断熱材や窓のガラス、換気設備の選択など多岐にわたる経験にもとずく【設計計画】が必要です。
特に【宮崎の冷房エネルギーの消費を抑えるには、遮熱を考慮しなくては不可能】です。

【家庭で消費されるエネルギーの40%は「照明・家電製品」です】

家電品についてはなかなかアプローチできませんが、日中の日射取得の計画やLED照明の採用など【働く照明】と【くつろぐ照明】の提案により電気代を節約することができます。

【家庭で消費されるエネルギーの34%は給湯です】

自然エネルギーを利用するだけでは得られない機能もあります。
家庭内の、消費エネルギーの3分の1を占めるの【給湯】もその一つです。
給湯で消費する エネ ルギーを減らすために、【太陽熱温水器】の利用は大変有効です。
技術も確立され、再生エネルギーとしての太陽エネルギーをダイレクに熱交換できるという事で環境に最も貢献します。
補助給湯機器として ガス給湯機・石油給湯器・深夜電力利用の電気温水器 など選択肢環境への貢献度は一長一短あります。

【プラスエネルギーハウスの実現に向けて】

今叫ばれている環境の問題は「人間のエゴによるエネルギー消費が多すぎる」事が原因と言えます。
しかし、一度手に入れた豊かな生活を手放すことは容易ではありません。
一般家庭で消費するエネルギーを抑え、再生可能エネルギーの有効利用によってエネルギーバランスをプラスに転換するためには消費電気を 自家発電することは避けられません。
太陽光発電・風力発電・燃料電池など、提案は様々です。環境によっては水力発電もあります。
何れも再生可能エネルギーの電気変換を目的とし、蓄電池の開発が待たれます。

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